レカンフラワーでプロポーズの花束、結婚式のウェディングブーケ、お祝い、プレゼントなど大切な時間のお花に枯れない魔法をかけます。

レカンフラワー ５つの乾燥方法

レカンフラワーには、主に５つの乾燥方法があります。
その中でも２つの方法に大別されます、一つ目が乾燥による縮みやウェーブを生かした「葉紋乾燥」。その中にはネッティングドライ、アイロンドライ、サンドイッチドライがあります。
2つ目はリアルな仕上がりの「リアル乾燥」、その中にはサンドドライ、リキッドドライがあります。
私の場合、結婚式ブーケ専門店で毎週多くの注文を受け付けているので、いつどのような花を依頼されるかわからないし、依頼された花の状態が悪い場合もあります。その都度乾燥方法を変えないといけないので、上で紹介した５つの方法すべてを駆使しています。

一番よく使うのは「リアル乾燥」の「常温サンドドライ」です。生花をジュエルサンドに埋めると、埋めたそのままの形でレカンフラワーになります。ジュエルサンドを使うことで、3日～20日で生花を乾燥させることができます。

レカンフラワーの道具

ジュエルサンド、タッパー、保管用ボックス、作業ボックス、ピンセット、カッター、カッター台、バスタオル、刷毛、新聞紙、スプーン

レカンフラワーの乾燥時間

ジュエルサンドを使うことで、3日～20日で生花を乾燥させることができます。乾燥期間は生花が持っている水分量によって決まります。
水分量が少ないパンジー,ビオラ,ミニバラ,ラクスパーなどの小花なら３,４日で乾燥できます。
トルコキキョウやユリ、ランなどは常温乾燥で１４日くらい掛かります。電子レンジを使って30分で乾燥花を作る「加熱サンドドライ」という方法もあります。この方法なら常温乾燥で時間のかかるユリやランも短時間で乾燥花にすることが出来ます。熱を加える為、色は少し濃くなりますが手早く出来上がる手軽さがあります。
レカンフラワーでは、生花の持っている水分をジュエルサンドで急速に乾燥させるため、生花で見ている色より、濃く仕上がります。 沢山のやり方がありますが、花の数が無限にある分、それぞれの花に適した方法があります。

レカンフラワー基本の作り方<常温サンドドライ>

• 密封容器にジュエルサンドを１センチ入れます。
• そこに下処理をした植物を並べます。各花の間を１センチ以上は開けてください。
• 花の上には、３センチ以上のジュエルサンドを乗せます。それで圧力がかかり、花の縮みを最小限にすることができます。出来上がりをイメージしながら、埋めます。ブーケの形を作りたかったら、横向きと正面向き、茎付きの横向きや斜め向きの花もほしいです。ジュエルサンドに埋めた状態がそのまま仕上がりの状態になります。
• 埋めたら、そのタッパーに、日づけ、花材、どんな方法で乾燥させているか、仕上がり予定日をメモしておきます。
  一つのタッパーは仕上がり具合が同じくらいのものでまとめます。仕上がり予定日は、気温や花の種類によって変わるります。

花の乾燥ノートの作り方

レカンフラワーの一番の魅力は、花材が無限にあることです。花材によって乾燥方法や下準備が必要になります。どの花が何日で出来るのか！？どの乾燥方法が適しているか？色はどれくらい変わったか？仕上がり具合はどうか？などメモしておきましょう。
日時、花の種類、花の色、どこで購入したか、乾燥方法、乾燥結果（乾燥時間・色の変化）などを描いた花の乾燥実験ノートを作って自分のレシピを作りましょう。

綺麗なレカンフラワーを作るために1番大切なこと

早く乾燥させることが、綺麗な乾燥花を作る一番のポイントです。４０度以下のなるべく暖かい場所で乾燥させましょう。
冬場は、時間かかります。時間がかかると、乾燥花の仕上がりが悪くなります。早く乾燥させれると、綺麗なレカンフラワーになります。日中仕事があって家にいない方は、冬場の仕事中、車内にジュエルサンドに入った乾燥花を置いておく。という方が見えました。４０度以下の日向の暖かい場所や、床暖房の上、絨毯の上などに置いて早く乾燥させるようにしましょう。

レカンフラワーの取り出し方

乾燥出来たら丁寧に取り出します。花を壊さないように、ゆっくり取り出しましょう。
茎や、花の根元の部分をチェックします。まだ乾燥していなければ、もう一度埋め戻さなくてはいけません。

レカンフラワーの保存方法

出来上がった乾燥花は外気にさらすと、湿気を吸って、変色する原因になってしまいます。取り出したらすぐに保管ボックスに入れましょう。綺麗に乾燥させても、保管方法に気を付けないと意味がありません。
乾燥花は外気にさらす時間が長いと湿気や酸素の影響で形が崩れ、色が変わって、虫も付きます。いい香りのするバラなどは虫の大好物です。気が付くと、下に茶色い細かい粉が落ちています。そういうことを防ぐためにも、決められた方法で保管することが大切です。
保管ボックスには、乾燥シートが入っています。乾燥シートが花の水分を吸います。２週間～１か月前後でチェックして、湿気を吸っていたら再乾燥してください。乾燥シートは再乾燥で何回も繰り返し使うことができます。保管シート以外に、パワフルドライでも代用できます。こちらは使い捨てで、全体の２/３が茶色くなったら交換時期です。

レカンフラワーの断捨離

保管ボックスで保管しておくより作品にしたほうが、密封性能がいいので色の替わりが少ないです。花も断捨離が大切です。古い花をいつまでも保存するより次のレッスンで使う花材を乾燥させて、新しい花で作画するようにしましょう。

ジュエルサンドの使用期限

何度も使っていると茶色くなってくるかもしれません。それは焦げているのではなく植物の色素がジュエルサンドに移り、それが過熱によって「あぶり出し」のような状態になっています。
ジュエルサンドが茶色くなったからといって廃棄することはありませんが、汚れが気になるようであれば廃棄してください。
新品と比べると乾燥能力は落ちてきます。ご自分の判断で新しいのを足したりしましょう。

ドライフラワー乾燥剤の再乾燥方法

ジュエルサンドは何回でも繰り返し使えます。乾燥が終わるたびに再乾燥する必要はありませんが、花を取り出した時に花の水分量に合わせて再乾燥させます。　
ジュエルサンドを再乾燥するには、電子レンジ、ホットプレート、フライパンでやるのが一般的です。
ご自分のライフスタイルに合わせて一番負担にならないやり方を選んで下さい。５００Ｗの電子レンジなら２ＫＧを１０～２０分。水分をしっかりと出すことが上手く再乾燥させる秘訣です。再乾燥時間が短くて水分が抜けきっていない場合、またすぐに水分を吸ってしまいます。最大何分くらい出来るのか、ご自分の電子レンジで実験してコツをつかんで下さいね。

電子レンジを使って30分で乾燥花を作る「加熱サンドドライ」という方法もあります。加熱サンドドライだと、常温で時間のかかるユリやランも短時間で乾燥花になります。熱を加える分、色は少し濃くなりますが３０分で出来上がる手軽さがあります。体験会などで大量に乾燥花を準備しなければいけない時や、乾燥剤が少ないけれど早く乾燥させたいときなど、知っているととても便利な方法です。

電子レンジで作るレカンフラワー

電子レンジを使った乾燥方法より常温で乾燥させるほうが、色の変わりは少ないので、綺麗に仕上げたいなら常温がおススメです。
レカンフラワーでは、生花の持っている水分をジュエルサンドなどの乾燥剤で完全に除去して乾燥させるため、生花で見ている色より、濃く仕上がります。

レカンフラワーの密封方法

乾燥させた乾燥花を保管しておく「保管ボックス」や作画制作後の密封がレカンフラワーの技術の大切なポイントです。変色や型崩れなどの原因になる「湿気」や「酸素」の影響から守るのが、変色防止特殊密封であり、「シート密封」「ボックス密封」「ガラスコラム」「Ｐ‐ＣＡＮ密封」「Ｄ－ＣＡＮ密封」「ブロック密封」などがあり、作品に仕上げた植物の色が長期間変色しなくなります。