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プリザーブドフラワーとは
生花を長く綺麗に残したいというニーズは昔からあり、プリザーブドフラワー、ドライフラワー、押し花、レカンフラワーやアイスフラワーなど…試行錯誤していろいろなものが開発されてきました。
また、生花をモデルにして生花に似せて作るシルクフラワーや造花、染花、アメリカンフラワー、ソープフラワー、パフュームフラワー、シュガーフラワーなどもあります。
この写真は、造花ASCAさんのフラワーアレンジメントです。生花に見えるように日々研究されているので品質がとってもイイです。
Contents
プリザーブドフラワーの歴史をひも解く
約25年前にイタリアでグリーンの葉を保存する研究がされていました。
その後フランスで花を保存する研究がされて、日本には15年ほど前に入ってきました。習い事やお花の世界でも表現方法が広がり一大ブームになりました。いまでは、お花屋さんやデパートなどギフトショップで当たり前のように見かけるようになりました。
プリザーブドフラワーは植物を5分咲きくらいで刈り取り、すぐに樹液を取り除いて人体に無害な有機物と色素を植物自身の力で吸い上げさせます。
数時間から数日の間、液を吸わせます。
グリセリンの成分がいつまでも残っているので、ほんものの生花と見間違うほどのしなやかさ、みずみずしさ、柔らかい質感です。これが人気の秘訣です。
自分でつくれるプリザーブドフラワー
自分でプリザーブドフラワーを作ることもできます。
日本でプリザーブドフラワーがブームだった10年ほど前に、自分でプリザーブドフラワーを作るという資格コースがありましたがすぐに廃れてしまいました。
花の鮮度がかなり大事で、花屋に並んだ時点では、プリザーブドフラワーを作る花の鮮度としてはすでに遅くて失敗が多かったのが原因です。
着色させるにも時間もかかりますし、手間と時間がかかりすぎるのに、上手くいかないという成功率が受けいれられず、今はそのような教室は見かけなくなりました。
プリザーブドフラワーの種類について
プリザーブドフラワーは、エクアドル、オランダ、スペイン、日本、中国、など世界中の花加工メーカーが作っています。1箱に3~35輪ほど入っていて、輸入で入ってきます。
それをフラワーアレンジしたもの花小売店で販売されています。
プリザーブド加工ができて20年ほどたちますが、花の種類や色も増えて、品質もとても良くなりました。
最近は、生花のようにグラデーションになっていたりと一見しただけではプリザーブドフラワーに思えないです。
色は、生産国やブランドによって個性があり、お国柄が反映されているので面白いです。
自然界にはない色が揃うのが魅力で、特に青や黒はプリザーブドフラワーならではの色ですね。
ピンク、赤、黄色など。花の上から見ると生花と違いが分からないと思いますが、がくや茎を見てみてください。プリザーブドフラワーなら、がくも茎も花も同じ色に染まっています。
花の種類がだいたい決まっているため、色合わせがプリザーブドフラワーアレンジメントの決め手になります。
花の種類はローズとカーネーションがメインですが、カスミソウ、あじさい、ラン、デンファレ、ガーベラ、ユリ、チューリップ、菊など、日本のメーカーで一番シェアのある大地農園の研究開発のおかげで毎年新しい種類が増えています。
プリザーブドフラワーの寿命とお手入れ方法
生花の代わりとして開発されているので、外気にさらされた状態でも日本の気候で3年くらいは綺麗なまま保たれます。
ただ、保存状態によって楽しめる期間も変わります。
もともと生花なので大きな力を加えれば壊れてしまいますし、ほこりがかぶったり、乾燥や湿気に弱いので四季のある日本で綺麗に楽しめるのは約3年です。
ケースの中などに入れて保存状態が良ければ、永遠のお花として10年以上楽しめます。
生花ではすぐ枯れてしまうから、もっと長く飾りたいな~という方への贈り物や結婚式にブーケにおススメです。
レカンフラワーとは
日本で2006年に発表されたドライフラワーの最新技術で、乾燥させた花や植物は生花と見間違えるほど美しくて綺麗です。
ドライフラワーと違う点は、ほどんどの花や植物をそのまま乾燥させることが出来る事です。枯れたドライフラワーの概念を覆す、永遠の命を与えられた美しいレカンフラワーを
初心者の方でも簡単にきれいにフラワーアートを作れるのでとても楽しい世界です。
レカンフラワーの乾燥方法
乾燥させた植物を外気にさらしていると、湿気を吸って色が変わり、形も崩れてしまいます。水分や酸素をシャットアウトする特殊密封がレカンフラワーの最も優れた技術で、特許をいくつも取得しています。 レカンフラワーは、ほどんどの植物を乾燥させることができます。乾燥花は1週間前後で出来上がります。
乾燥方法はいくつもありますが、一番良く使うジュエルサンドを使った「リアル乾燥」は、密封できる容器にジュエルサンドパウダーを入れて、生花を埋めて乾燥剤で水分を急速に取ってドライフラワーにします。電子レンジを使って約30分で乾燥させる方法もあります。
形は、ジュエルサンドに埋めた状態で出来上がるので、つぼみや3分咲き、5分咲き、満開など自分で調整することで表情豊かに乾燥できます。
レカンフラワーは着色する?
とても色がきれいなのでよくぷリザーブドフラワー?と勘違いされますが、レカンフラワーは、プリザーブドフラワーのよう着色は一切行いません。
人工的な色ではなくそのままの自然な色が残るので、多くの人を魅了するのだと思います。色の仕上がりは、生花の水分を乾燥剤で完全に抜くので、多少濃くなります。ピンクやオレンジなら濃く鮮やかになります。
鮮度のいい花を早く乾燥させると色がよくなります。
レカンフラワーの保管方法
乾燥剤から出したすぐは、水分を完全に抜いてあるので乾燥してパリパリです。それを外気にさらしておくと湿気を吸って形が崩れて、色が悪くなります。
乾燥花は、乾燥剤を入れた保管容器に入れて保管します。
制作中にも、外気さらしている時間を最低限にしておくように気を配ることが綺麗な作品を作るポイントです。
一輪一輪ちがう表情を持つレカンフラワーは、作品にする前からすでに美しいです。作品にする前に保管している間も、まさに「花の宝石箱」で、とっても綺麗で美しいです。
レカンフラワーの密封方法
レカンフラワーの保存には、色や形の綺麗さを保つために、専用の額やガラスドームなどの密封容器に入れて作品を作ります。密封方法にはシート密封、D-CAN密封、P=CAN密封、ボックス密封、ブロック密封、ガラスドーム密封などがあります。
見えない部分に乾燥剤や脱酸素剤が入っています。色や形が変わらないように業界最高の技術で密封します。
プリザーブドフラワーとレカンフラワーの違い
プリザーブドフラワーでも、額の中に花を敷き詰めたようなフレームアレンジが人気です。こちらは、空気や汚れからガラスやアクリル板で守ることによって、永久的に持ちます。密封をする必要はありません。
プリザーブドフラワーは、外に出しておけばほこりや乾燥によって3年ほどしか持たないので、圧倒的な差が出ます。
レカンフラワーの額装の8割がフレームアレンジです。フレームアレンジになると、プリザ―ブドフラワーとの差は分からないかもしれません。着色しているプリザーブドフラワーと見紛うほど、レカンフラワーは色鮮やかなのです。プリザーブドフラワーアレンジに似せて作ろうと思えば作れますが、ほとんどの花を乾燥花に出来るレカンフラワーと、花の種類が決まっているプリザーブドフラワーでは、作品の奥深さが違います。
教室作品展では、両方展示していますが、花の種類が無限なレカンフラワーの前で皆様足を止めて、時間をかけて見てくださるのが印象的です。
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