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ブーケは単なる花束ではありません。
ドレス・ヘアメイク・会場演出と並ぶ、花嫁を引き立てる主役級アイテム。だからこそ基本を知ると、似合う一本に迷いません。本記事では、初心者が押さえるべき**「ブーケと花束の違い」から「人気デザイン」、「作り方(技法)」、「体型・季節・海外対応・節約術」**までをやさしく解説します。
Contents
- 1 ブーケの由来とストーリー(豆知識)
- 2 ブーケと花束の違い|意味は同じ、用途と仕立てが違う
- 3 人気のブーケデザインBEST5(初心者はここから)
- 4 2. クラッチブーケ(ナチュラル派に)
- 5 ブーケの“作り方”の違い|ワイヤリング vs. ホルダー vs. クラッチ
- 6 ドレスと体型に合わせた“似合わせ”のコツ
- 7 季節と花選び|旬を味方にする
- 8 “白”は同じじゃない|上級者の色設計
- 9 海外ウェディングで失敗しないポイント
- 10 予算を賢く抑える3つの方法
- 11 お店選び・発注のコツ(トラブル回避)
- 12 アトリエ(教室)と花屋の違い
- 13 よくある質問(初心者・レッスン生向け)
- 14 まとめ:あなたに似合う一本は、必ずある
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ブーケの由来とストーリー(豆知識)
ブーケとは花嫁が持つ花束。語源はフランス語の bouquet(花束)です。
古い言い伝えでは、結婚を申し込む男性が道すがら野の花を摘み、女性に束ねて渡したのが始まり。女性がOKの返事として一輪を抜いて男性の胸元に挿したのが、ブートニアの由来とされています。素敵でしょ?
ブーケと花束の違い|意味は同じ、用途と仕立てが違う
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言葉の意味:フランス語の“ブーケ”=日本語の“花束”。語としては同じ。
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日本での使い分け(実務):
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ブーケ…花嫁が持つ前提で、ドレスや会場とトータルコーディネート。耐久・軽さ・動き・写真写りまで設計。
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花束…贈答用(送別・記念日など)。ラッピングが前提で、縦長で見栄え良く仕立てることが多い。
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現場での表現:「ブーケ風花束」「ラウンド風花束」など、花束でもブーケの形に寄せることがあります。
まとめ:意味は同じでも、目的(用途)と作り方の基準が違う。花嫁を最も美しく見せるための“楽器チューニング”がブーケです。
人気のブーケデザインBEST5(初心者はここから)
1. ラウンドブーケ(定番・約6割が選ぶ)
半球状にコロンと丸い形。どんなドレス・和装にも合わせやすい万能型。花材・サイズの自由度が高く、初めての一本に最適。
2. クラッチブーケ(ナチュラル派に)
茎を見せて束ねるタイプ。スパイラル(茎を斜めに回転させる組み方)で空気感と動きを出します。
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ラフで自然体、写真映え◎
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取り扱い注意:使用前は花瓶で給水→使用時は茎の水分を拭き取り(ドレス汚れ防止)
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茎から樹液が出る品種もあるので、花材選定はプロに相談を。
3. キャスケードブーケ(荘厳・エレガント)
“滝”のように下方へ流れるラインが特徴。大聖堂・大空間やチャペルに映えます。カサブランカやカラーなど、長いラインが出る花材と好相性。背が高い方に特におすすめ。
4. ティアドロップブーケ(上品で可憐)
涙型(ドロップ型)。キャスケードより全長が短く軽やか。小柄な方や可憐な雰囲気にフィット。挙式・披露宴どちらもOKの万能さ。
5. シャンペトルブーケ(今っぽい野の花調)
“田園風・野原風”のフランス語 champêtre 由来。計算されたラフさが魅力。足元はクラッチ同様スパイラル。ラフ=適当ではなく上級者設計なので、プロのセンスが光る分野です。
ブーケの“作り方”の違い|ワイヤリング vs. ホルダー vs. クラッチ
① ワイヤリングブーケ(軽やか・可動性◎)
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手順:花材を一本ずつワイヤーで補強→テーピング→組み上げ
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強み:軽い/歩くと揺れる表情が出せる/繊細な形の再現性が高い
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難度:高(プロ技術)。制作は挙式時間から逆算して開花・保水をコントロール。価格は相応に上がります。
② ブーケホルダー(“ブライダルブーケ”と呼ばれることも)
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手順:**吸水性スポンジ(ホルダー)**に花を挿して作る
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強み:初心者でも形が作りやすい/安定感
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注意:水を吸って重くなりやすい。ラウンドなどの丸形に最適。
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コスト:比較的リーズナブル(※“初心者でも可能”=まったくの未経験では難しいので要指導)。
③ クラッチ(ナチュラルステム)
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手順:茎を残して束ねる(スパイラル)
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強み:ナチュラル・軽快・写真映え
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注意:給水・水滴管理・樹液に注意。花材選びが肝。
どれが正解? → **ドレス・会場規模・花嫁の体格・好み・動き(入退場の歩幅や写真ポーズ)**でチョイス。迷ったら、ラウンド(ホルダー or ワイヤリング)+お色直しでクラッチという2本使いが王道です。
ドレスと体型に合わせた“似合わせ”のコツ
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背が高い・ロングトレーン:キャスケード/ティアドロップで縦のラインを強調
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小柄・可憐:ラウンド小ぶり/ティアドロップ短めで重心を上に
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ふんわりドレス:ラウンドやティアドロップでボリュームを中~上へ
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マタニティ:少し大きめで視線を胸~顔まわりに集める
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和装:ラウンド小ぶり/扇子ブーケなど余白重視で上品に
“花を持つ高さ”(ウエストよりやや上)で印象が激変。レッスンでは立ち姿・所作練習まで行うと写真映えが段違いです。
季節と花選び|旬を味方にする
生花は旬が最も美しい&丈夫でコスパ◎。一般の感覚より市場旬は約2か月早いことが多い点も覚えておきましょう。
例)チューリップ:1月/桜:2月/バラ:5月(通年あるが、旬は“巻き”が美しい)
こだわりが強くなるほど調達難度↑=コスト↑。テーマだけ伝えて花材はプロに委ねると、仕上がりも価格もバランスが良くなります。
“白”は同じじゃない|上級者の色設計
白にも純白/オフホワイト/アイボリー/シャンパンなどトーン差があります。
ドレスの白に合わせるのが基本。同トーンで“明度差”を作ると立体感が出て写真で映えます。プリントやネットの色は差が出やすいので、可能なら実物確認を。
海外ウェディングで失敗しないポイント
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現地パッケージは定型が多い:こだわるなら事前リサーチ。
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言語不安がある場合:アーティフィシャル(造花)やプリザの事前制作→持参がおすすめ。
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メリット:移動に強い/帰国後も飾れる/光量の強い海外の写真でも色ブレしにくい。
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当校(アトリエ由花)でも対応可能:生花そっくりの自然な質感に仕立てます。
予算を賢く抑える3つの方法
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テーマ・形だけ指定して花材はお任せ
例:「ラウンドで、白〜グリーン系」「10,000円で“ブーケ風花束”」など。1か月以上前に相談が吉。 -
“ブーケ風花束”でオーダー
用語が“ブーケ”だと上がることも。贈答花束をブーケ風に、と伝えるのは現実的。 -
アーティフィシャル(造花)にする
複数の本番(前撮り/挙式/披露宴/二次会)を一つで賄える。総額では安くなるケースも多い。
100円ショップ造花での自作はコスパ以上に“写真で差が出る”場合があるので、節約×満足の着地点をプロと一緒に探しましょう。
お店選び・発注のコツ(トラブル回避)
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写真が“資料画像”だけの店は要注意。**実制作の過去作(前後左右の写真)**を確認。
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即答“いくらです”だけで終わる店は避ける。対話の質=当日の安心。
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ブーケと会場装花は、可能なら同一デザイナーへ(統一感/コスト最適化)。
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友人制作は“サブ”に。メインはプロ、友人はトス・二次会用などに回すと安全。
アトリエ(教室)と花屋の違い
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花屋:店頭対応が強み。その場での相談・花材確認がしやすい。
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アトリエ:個別予約でじっくり打合せ。依頼者のための仕入れ=理想に近づきやすい(その分、単価は上がりやすい)。
アトリエ由花では、少人数(1〜3名)レッスンでブーケ制作〜レカン保存まで横断的に学べます。学びながら自分の一本を作るのも人気。
よくある質問(初心者・レッスン生向け)
Q. 初めてならどの形が無難?
ラウンドが一番合わせやすく、所作も安定。お色直しでクラッチを使い分けるのも◎。
Q. ワイヤリングとホルダー、どちらが良い?
軽さ・揺れ・繊細さはワイヤリング、形の安定と価格はホルダー。ドレス・会場・撮影動線で最適解が変わります。
Q. 海外挙式で持ち運びは大丈夫?
アーティフィシャル/プリザなら安全。現地生花はトラブル回避のため早めに仕様確定を。
Q. 節約したいけど妥協はしたくない
テーマと形を決めて花材はお任せがベストバランス。**“ブーケ風花束”**の提案もぜひ。
まとめ:あなたに似合う一本は、必ずある
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ブーケ=花束だが、花嫁を最高に見せるための設計思想が異なる
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人気5型(ラウンド/クラッチ/キャスケード/ティアドロップ/シャンペトル)を知れば迷わない
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作り方(ワイヤリング/ホルダー/クラッチ)で軽さ・動き・価格が変わる
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ドレス・体型・会場規模・季節・予算で“私の正解”を選ぼう
アトリエ由花では、レッスン生の“似合う一本”を一緒に設計します。所作・持ち方・写真映えまで丁寧にサポート。
「ラウンドを基礎に、前撮りはクラッチ、挙式はワイヤリング、披露宴はホルダー」など、ベストな組み合わせもご提案します。
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