レカンフラワーとは何か?プリザーブド/ドライフラワーとの違いと講師として知るべきポイント

レカンフラワーでビジネスを成功させたいあなたへ

あなたはすでにレカンフラワーの講師資格を持っていたり、これから取得しようとしていたり、教室を自分のブランドにしていきたいと思っていると思います。保存花(プリザーブドフラワー、ドライフラワー、レカンフラワー)は人気があり、感動を呼ぶギフトやインテリアとしての需要も高まっています。

でも、「素材・加工法がどんなシーンに適しているか」「教える立場としてどんな違いを知っておくか」は、成功・継続の鍵になります。

こちらでは、レカンフラワーとは何か?
プリザーブド/ドライとの違いとは?
そしてそれらを教えたり商品として売ったりする際に抑えておきたいポイントを、講師・起業女子の視点から深掘りしていきます。


レカンフラワー、プリザーブドフラワー、ドライフラワーとは何か

保存花の種類 定義・加工法の概要 見た目・風合い・メンテナンスの違い
プリザーブドフラワー 生花から水分を抜き、保存液や着色液を吸わせて色と形を保つ加工をする。湿度・温度に敏感。 色鮮やかで水やり不要。
直射日光・湿気・高温で色あせや劣化が起こりやすい。一般家庭での良好な状態での寿命は 1〜5年程度が目安。
ドライフラワー 自然乾燥やシリカゲルなどでお花を乾かして水分を飛ばしたもの。
比較的プロセスはシンプル。風・湿気、虫などの影響を受けやすい。
ナチュラルでアンティークな雰囲気。長期間密閉せず飾ると色落ち・形崩れ・粉が落ちる・虫被害などが発生。一般的には数ヶ月~半年ほど美しさを保てるものが多い。
レカンフラワー ドライフラワー的乾燥の工程を含むが、それに加えて「密封」「脱酸素」「特許取得済みの退色防止技術」など、保存性と見映えを高める工程がある。
フレームやドーム、ガラスケースなどで作品化されることが多い。

半永久的に近く、色・形の美しさを長くキープできる。湿気・光・空気の管理が鍵。特殊密封額などを用いれば10年以上持つことも可能。さらに、扱える花の種類・用途が広い。

 


 

レカンフラワーが持つ優位性・差別化ポイント(講師/商品としての視点から)

  • 特許技術の活用

     レカンフラワー加工には、色あせ防止や美しく乾燥する工程に関する特許が複数(例えば「美しい乾燥花を作る技術」「退色を防ぐ技術」など)取得されており、これが他の保存花と比べて「品質を保つ力」「長寿命であること」の根拠になる。

  • 取り扱える花の幅の広さ

    ひまわり・ユリ・胡蝶蘭・ラナンキュラスなど、ドライ加工では難しい花も対応可能なことが多い。教室の作品の幅を広げたり、ギフト素材として差別化できる。これは講師としてのカリキュラム設計にも活きる。

  • 保存期間と信頼性

     密封や脱酸素措置、適切な保存環境(紫外線を避ける・湿気をコントロール)を整えることで、作品の価値を長期間保てる。教え子さんや購入者に「この先生の作品は長く持つ」という信頼を与えることができる。

  • ブランディング/付加価値

     素材・技術・特許・見た目(ドーム・フレームなど)の仕様を磨くことで、価格設定や教室運営において差が出る。講師として教える内容だけでなく、作品の見せ方や商品の見栄え、パッケージなども重要。


プリザーブド・ドライとの違いを教えるときに講師として押さえておきたいこと

  • 生徒に説明する際には「加工コスト」「手間」「保存管理」「見た目の変化(時間とともにどうなるか)」を明確に伝える。期待値を適切に設定することが、生徒満足度を高める。

  • 実物やサンプルを見せること。「プリザーブド」で色が濃いもの、「ドライ」で風合いが渋めのもの、「レカン」で色や形がしっかり残ったもの。それぞれを比較展示できると説得力が増す。

  • 教室カリキュラムに「保存のコツ」「作品後のケア」「素材選び」の時間を入れること。これらは副教材的に見落とされがちだけど、受講生が途中で辞めない・作品に不満を持たないために重要。


教え方・ビジネスに活かすヒント

  1. 素材・技術のアップデートを怠らない

     新しい保存材、新しい密封技術、特許取得の更新など、業界での改良が続いている。講師として自分自身が常に学び続け、それを教える内容に反映させる。

  2. 作品見本を多様化する

     額装フレーム・ガラスドーム・アクセサリー・小物使い・ミックス素材(レカン+プリザーブドなど)など、生徒の希望や用途に応じて提案できるモデルを増やす。

  3. 価格設定・サービス内容を明確に

     保存花ビジネスでは、「どれくらい持つか」「どのように保存するか」「保証・アフターケアの有無」などが価格に影響する。レカンフラワーの長寿命性や特許技術をPRポイントにして、価格と価値を結びつける。

  4. マーケティングと発信

     SNSやYouTubeで保存花の違いを比較する動画や投稿をする。教室の生徒さんの作品やビフォーアフターを見せると、「あなたの教室だから学びたい」と思ってもらえる。
    アフターブーケ専門店 兵藤ゆかYoutubeチャンネル

  5. 顧客・生徒とのコミュニケーションを丁寧に

     保存花は長く楽しむものだから、購入後・レッスン後のフォローが重要。「手入れ方法」「飾る場所のアドバイス」「何年後の変化の見通し」などを伝えて、生徒/お客様の安心感を高める。


よくある誤解と回答例(講師として伝えておきたい)

誤解 本当はどうか 講師としての説明ポイント
「プリザーブドフラワーは半永久に持つ」 湿気・光・温度など環境によって1〜5年程度で色褪せや劣化が出ることが多い。ヨーロッパなど乾燥した気候ではそれ以上持つ例もある。 生徒さんには「期待できる期間」を具体的に数字で伝える。あなたの作った作品ならどの程度持つか試した例などを見せると信頼される。
「ドライフラワーとレカンフラワーはほぼ同じ」 レカンには密封・脱酸素などの工程・技術があり、保持期間・見栄えが大きく違う。 サンプルを比べる、あるいは作品の変化を写真で時系列で見せる。具体的な違いを伝える。
「どんな花でもプリザーブド・ドライ・レカンで同じように加工できる」 花の種類によって性質が異なる(厚み・水分量・重さなど)。レカン技術であれば対応できるものが多いが、加工の難易度・完成の見た目は変わる。 教室で「初心者向けの花」「難易度の高い花」の実例を扱う。花種ごとにどう対処するかを教える。

保存期間・手入れの具体的数値と注意点

  • プリザーブドフラワー:日本の一般家庭では1〜2年、条件が良ければ5年くらい持つことも。 

  • レカンフラワー:密封・脱酸素技術・特許工程を用いれば、10年以上持つ可能性がある。少なくとも従来のドライ方式よりは保存性が高い。

  • 手入れのポイント:直射日光を避ける/湿気をコントロールする/風通しをよくする/ケースや額で密封する/乾燥剤や脱酸剤を併用する/埃を優しく除く。これらを教えるレッスン内で必ず含めたい。
     


講師としての実践アドバイス

  • コース設計のアイデア:保存花の違いを学ぶモジュールを設ける。例えば「第1章:材料と加工」「第2章:仕上げ・密封・保存」「第3章:作品実例」「第4章:販売・価格設定」など。

  • 作品ポートフォリオを充実させる:実際の作品写真を多数見せ、生徒に「こんな表現もできる」「こういう色の組み合わせが映える」「こういう用途で売れる」といったヒントを与える。

  • 価格と品質のバランスを考える:素材コスト・加工時間・特許使用料・梱包・発送・アフターケアなどを計算して価格を設定する。クオリティをきちんと保つことでお客様に信頼され、口コミにもつながる。

  • 顧客ニーズのリサーチを怠らない:ギフト用途/インテリア用途/結婚保存用途など、どの用途で求められているかを把握し、その用途に特化した提案ができると差別化できる。


さいごに:あなたの教室・ブランドとしてのレカンフラワー活用

保存花は「思い出を形に残す」魔法のような仕事であり、レカンフラワーはその中でも「美しさ」「長持ち」「バリエーション」「付加価値」を高める選択肢だ。あなたが講師として、作家として、また教室をビジネスとして育てていくなら、この素材・技術を理解し使いこなすことは大きな武器になる。

教える内容を深め、生徒さんに安心感と期待を持たせること、作品の魅力を最大限に引き出すこと、そして品質と差別化をもって価格とサービスを設計すること。そうすれば、「あなたのレカン教室」は、ただ”保存花を教える教室”ではなく、「感動を提供するブランド」になる。

 

 

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