
トルコキキョウは、その可憐でエレガントな姿から「花嫁の花」とも呼ばれるほど人気の高い花です。ここでは、トルコキキョウの基本知識や花言葉、レカンフラワーとしての保存方法、そして実際の作品例を交えながら解説していきます。レカンフラワーを学ぶ生徒さんにとって、作品づくりの参考になれば嬉しいです。
Contents
トルコキキョウとは?基本の知識
トルコキキョウは、北アメリカ原産のリンドウ科の多年草で、改良品種が非常に多く出回っています。花形のバリエーションが豊かで、以下のような種類があります。
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一重咲き:シンプルで清楚な印象。生け花に多用されます。
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半八重咲き:程よい華やかさで、和洋どちらのデザインにも合います。
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八重咲き:ふんわりとしたボリューム感があり、ブライダルに人気です。
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スプレー咲き:小輪で枝分かれし、可愛らしい印象を与えます。
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バラ咲き:まるで薔薇のように見える豪華さがあります。
特に八重咲きはブライダルシーンでの需要が高く、ブーケや会場装花に欠かせない存在です。また、水下がりしにくく、花持ちが良い点も魅力のひとつです。
トルコキキョウの花言葉
トルコキキョウは花色ごとに異なる花言葉を持ち、贈り物やブーケの意味をより深めてくれます。
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白:「永遠の愛」「思いやり」
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ピンク:「優美」「希望」
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紫:「希望」「神秘」
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青:「深い思いやり」「誠実」
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黄色:「明るい未来」「友情」
花全体の花言葉としては「希望」「優美」「感謝」が広く知られています。結婚式や記念日など、人生の節目にぴったりの意味を持つ花といえるでしょう。
トルコキキョウをレカンフラワーに加工する際の注意点
トルコキキョウは水分量が多いため、レカンフラワーにするには乾燥に時間がかかります。そのため、以下の工夫が必要です。
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乾燥剤は再乾燥した新しいものを使用:湿気を吸っていない状態のジュエルサンドを準備します。
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タルクを使用する:ジュエルサンドが付きやすい品種の場合は、花弁にタルクを付けて保護します。
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乾燥時間を長めに確保:通常の花よりも乾燥に日数がかかるので、余裕をもって進めることが大切です。
完成したレカンフラワーは色味がやや濃くなりますが、経年による色あせを考えると、ちょうどよい自然な色合いに落ち着くことが多いです。
制作事例:トルコキキョウのメリアブーケ保存
あるお客様から「妹の結婚式で手作りしたブーケを残したい」とご依頼をいただきました。ブーケには、トルコキキョウをメリア状(花びらを重ねて大輪に仕立てる技法)にデザインし、アジサイやパールピックを組み合わせた、可愛らしく上品なスタイルでした。
保存加工をする際には、
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ブーケ全体をそのまま残す方法
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部分的に残してフレームに敷き詰める方法
のどちらかを選ぶことになります。今回は予算に合わせて後者を採用し、額全体に花を散りばめるようにデザインしました。完成した作品は華やかで存在感があり、お客様からも大変喜んでいただきました。
作品集:トルコキキョウを使ったレカンフラワーデザイン
ここからは、実際にトルコキキョウを使ったレカンフラワー作品をご紹介します。写真とともに見ることで、花の魅力とデザインの幅を感じていただけると思います。
◇ 白のトルコキキョウ作品
純白のトルコキキョウでまとめたデザインは、清らかさと上品さを兼ね備えています。ブライダルブーケをそのまま残したような印象です。
◇ ピンクのトルコキキョウ作品
柔らかなピンク色が可愛らしく、ギフトや記念日の保存に人気です。背景に淡いトーンを合わせると、より優しい雰囲気になります。
◇ 紫のトルコキキョウ作品
落ち着いた紫色は、シックで大人っぽい雰囲気に仕上がります。法事や追悼の花としても選ばれることが多いです。
◇ メリア仕立て作品
八重咲きやバラ咲きのトルコキキョウをメリアにして大輪に仕立てると、圧倒的な存在感が生まれます。記念に残したい特別なブーケにぴったりです。
トルコキキョウの魅力を長く楽しむために
トルコキキョウは花言葉も美しく、デザインの幅が広い花です。生け花やフラワーアレンジメントとして楽しむだけでなく、レカンフラワーにすることで長く残すことができます。乾燥に少しコツは必要ですが、その分完成したときの喜びも大きいはずです。
生徒さんもぜひ色々な品種や色合いを試して、自分らしい世界観を持つ作品を作っていただければと思います。
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