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レカンフラワー コンテスト攻略
レカンフラワーのコンテストに挑戦するということは、自分自身と向き合い、自らの感性と創造力を試す真剣勝負でもあります。
決して誰かに言われたとおりの作品を出せば受賞できるというものではありません。なぜなら、チャレンジする意味とは「自分の作品」で勝負することだからです。その上で、上位の賞を狙いたいという人に向けて、私自身の体験をもとに、考えておいた方がいいことをお話ししたいと思います。
「時間をかけて考える」
まず大前提として、作品づくりにおいて「時間をかけて考える」ことは非常に大切です。
流行やテーマ、審査員の好みなどを分析し、どのような作品が受け入れられる傾向にあるか、過去の作品集などを研究しておくと良いでしょう。私は実際に、数点の作品を同時に出展して審査基準を探ったことがあります。毎年出展していると傾向がつかめるようになり、自分の中でも「この方向なら行けるかもしれない」と感じる感覚が養われてきました。
もちろん、毎回じっくり準備ができたわけではありません。出産、子育て、新規出店、レカンフラワーの講師活動が忙しく、1週間で作品を仕上げるという強行スケジュールだったこともあります。しかもその時に使えた材料は在庫の花材と教材のみ。それでもアイデアを絞り出してチャレンジし、実際に受賞することができました。つまり、完璧でなくても「出すこと」「諦めないこと」がとても大事なのです。
毎年チャレンジする
では、どんなコンテストに出すべきか?
私がおすすめしたいのは「参加しても損がないコンテスト」を選ぶことです。
レカンフラワーコンテストは、参加賞が非常に豪華である点が魅力です。たとえ一次審査で落ちたとしても、市販価格2000円相当の最新作品集がもらえるのです。そして展示会場は、過去に昭和記念公園、日本橋三越、横浜赤レンガ倉庫、大桟橋ホール、など自分の作品を多くの人に見てもらえる特別な場所。こうした華やかな場に作品を飾れるだけでも、出展する意味は十分にあります。
選外になっても落ち込まない
万が一、不合格になってしまった場合でも、そこで落ち込む必要はまったくありません。
むしろ、そこからがスタートです。他の作品を見て、自分に何が足りなかったのかを分析すること。
次回のコンテストへ向けて研究し、戦略を練るチャンスです。身近な人、家族や友人、先生に作品を見てもらい、自分では気づけなかった視点をもらうのもおすすめです。大切なのは「自分には無理」と思って閉じこもってしまわないこと。
まだ講師になる予定がない人にも、コンテストは絶好の機会です。なぜなら、自分だけの作品を作るという行為そのものが、創造的な訓練であり、成長へのステップだからです。作品は、自分の中だけで満足していても、他人の目に触れなければ存在しないのと同じです。だからこそ、展示会で作品を見てもらうことに、大きな意味があるのです。
作品展は自己表現の最高に舞台
作品展は「自己表現の場」であり、自分という存在を社会にアピールする最高のチャンスでもあります。
私は、レカンフラワーを“アート作品”として扱っています。
綺麗な会場で展示された作品は、自分自身の価値も引き上げてくれます。実際に、作品展の案内を周囲に送るだけで、私の活動を知ってもらうことができ、無理なく人に伝えることができます。
さらに、作品展では多くの来場者から率直な感想がもらえます。これがとても貴重なのです。自己評価と他者評価のギャップから学べることは大きく、自己成長につながります。友人を招待すれば、自分の趣味や活動に興味を持ってもらえるきっかけにもなります。自宅で大事に飾っているだけでは、せっかくの才能も埋もれてしまいます。
会場を見ることでアイデアがひらめく
作品展はまた「インスピレーションの宝庫」でもあります。先輩作家たちの作品は、驚くほどのアイデアと工夫が詰まっています。写真撮影禁止の会場が多いこともあり、私は記憶とメモを頼りに頭の中に作品を刻み込むようにしています。写真を撮っても満足してしまいがちですが、頭で覚えた作品は、しっかり自分の血肉になるような気がします。
こうして作品展を通じて感動してくれた人に「体験してみませんか?」と誘うことで、新たな仲間を増やすこともできます。「レカンフラワーって楽しいよ♪」と声をかけるだけで、興味を持ってくれる人は意外と多いものです。
レカンフラワー以外のコンテストとの違い
最後に、レカンフラワーとプリザーブドフラワーのコンテストの違いについても触れておきます。私は、フロールエバー主催のプリザーブドフラワーコンテストで二度受賞した経験があります。こちらは、どちらかというと“アート”というより“インテリア”寄りの傾向があり、審査員にもデザイナーや芸術関係の方が多い印象です。
プリザーブドフラワーでは、花材と色が限定されているため、他と差をつけるにはデザイン力が求められます。だからこそ、建築やインテリア、造形美術に関わる方々が多く受賞しているのです。
一方、レカンフラワーは、花材のバリエーションが無限です。乾燥さえしっかりできていれば、小さな草花から大輪の花まで、どんなものでも使える自由度があります。だからこそ「見れば見るほど引き込まれる」ような奥深さを作品に込めることができるのです。デザインも大切ですが、やはり花そのものの美しさや、色合い、乾燥の質も重要な評価ポイントになります。
繊細でリアルな花の表情をそのまま残せるレカンフラワーならではの魅力。それを作品として昇華し、多くの人に見てもらえる機会がある。それがコンテストの最大の魅力だと、私は思います。
ぜひチャレンジしてみてください
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