新規開業で花屋を成功させるには

花屋の一番の悩みは、「売れない」ことです。バブル崩壊以降、花をプレゼントする機会は年々減って、20~30代が花を買う機会は年に1回もないというデーターもあります。
実店舗の生花店の廃業は増えていますがECサイトなどネットにシフトした店舗は増えているので、緩やかに減少している程度です。 

起業して1年目に7割が廃業

起業後1年で7割が廃業、3年で8割が廃業、10年後の生き残っている会社は1割という統計があります。
誰でも最初は熱い希望や思いが溢れているので「絶対やれる」と思って起業します。1年続けるのはそれほど難しくないけれど、継続していけるかがカギです。どんな会社でも10年続けられたらそれだけですごいです。 

集客のためにSNS知識が必須

花の勉強と集客の勉強は全く別物なので、時間を掛けて勉強しましょう。
代々続く花屋なら、固定客がついていますが、いまは花の売れない時代です。毎年多くの花屋が廃業に追い込まれています。
SNSを駆使しなければお客さまに知ってもらう術がありません。インスタグラム、ピンタレスト、twitter、Facebook、Google、ブログ、使えるものは何でも使いましょう。

しかも花屋は忙しいので、開業した後にSNSをする時間が取れないのです。
外部委託という手もありますが、インスタグラムにフェイスブック、ブログ、ホームページ、LINE公式などSNSの種類が増えていて、すべて外部委託していたらお金はいくらあっても足りません。知らないことで足元を見られてぼったくられているケースもよく見られます。花屋オーナーがSNSの勉強をして、自分の店にあった集客方法を見つけて、広告を打ったり、スタッフ教育をして、自ら発信で集客していくのが一番おススメです。
その場合は普段からSNSに慣れているスタッフを担当にするといいでしょう。堅苦しい文章ではなく、SNS用のほどよい文章や写真投稿されるとお客様の目にも留まりやすいです。

その場合、いいね!やフォロー数にこだわらずに継続的にアップすることが大事です。当社もインスタグラムはフォロー数は少ないですが、来店のお客様は大体✔されています。こんな感じに作ってほしい!などリクエストも伝えやすいです。

立地のいい場所に出店する

立地は何より大事です。人が多く集まる駅の近く、コンサートホールがある、小中学校がある。そして少しでも駅に近いほうがいいです。
新規開店しても周知されるまで2~3年は掛かります。その間の資金繰りや会社の体力が続かないといけません。 家賃が安いからと駅から離れると、その分集客力が落ちます。他社が駅中やコンビニなどで花を売り始めたら、一気に客を取られてしまいます。立地選びは慎重に行ってください。
逆に郊外に作って、カフェ併設やガーデニングや園芸商品をメインに取り扱うという方法もあります。その場合は店全体の見た目の雰囲気が大事です。雰囲気で買ってもらう仕組みづくりを考えないといけませんね。

高い商品力

花屋を長く経営していくには、新規客も大事ですがリピーターや紹介がとても大事です。リピーターになってもらうには、商品力が高いこと、いつ来ても店内が可愛い、何を作ってもセンスがイイ、SNSにもファンがついていて、商品を✔チェックしているファンがついているなどです。
商品力は他社にはない優位性になります。自分の店でしか買えないもの、自分の店でしか作れない世界観をウリに集客しましょう。

生花の仕入れを減らす

私はフラワースクール&花屋として事業計画をしました。
しかし、花屋の先輩から「花屋を本格的にする営業のは無理だと思うよ。フラワーレッスンで使う花のために冷蔵庫は買わなくていいじゃないか。」とアドバイスしていただきました。確かに花の冷蔵庫は高価だし、大きくて場所をとる、電気料金も高いです。花用冷蔵庫の維持費用と花屋の収益が見合わないと思い、購入するのはやめました。今考えても、買わなくてよかったです。
花屋だから花用冷蔵庫が必要ということもないし、生花だから生花をたくさん置かなければいけないということもないと感じます。
当初は、朝早く市場へ行って生花を仕入れていましたが、妊娠してからは、生花は予約制にして受注制作のみに切り替えました。仕入れも近くの花屋さんが仲卸価格で販売してくれます。
現在は、生花ではなくプリザーブドフラワーや造花、ソープフラワーなどの販売に力を入れています。
いちよう、生花店というジャンルになるので日々、お客様が買いに見えます。

中には、生花がよかったと帰られるお客様も見えますが、9割以上は店頭にあるものを購入されます。10年経ち、そのような業態も認知されてきたので、店頭に生花を置く必要性はなくなりました。
仕入れに行かなくていいのはとても助かります。

花屋は騙されやすい業種

花屋を開業して分かったのは、花屋をカモにする会社から毎日のように電話やFAXが入ってくることです。「社長さんいますか? 今より集客したいですよね~」「いまよりお客さんきたらいいと思いませんか?」
花屋はだましやすいそうなんですよ。私も知りませんでしたが、周りを見ていると妙に納得してしまいました。気を付けましょうね。
私は、業者よりも集客の勉強をしているので、電話が掛かってきても「それならもうとっくにやってます。結構です。」と言えますが、知らなかったら騙されていたかもしれません。
毎日いろんな会社から、巧妙に電話がかかってくるんですからね。

花を置かない変わった花屋でチャンス

私は、国家資格フラワー装飾1級技能士の資格を持ちながら、生花をおかない変わった花屋を経営しています。
業種は花屋になりますが、私の店には生花をおいていません。事前に注文を受けて、受注生産でお作りしています。店頭には、プリザーブドフラワーアレンジや造花の花束を販売しています。
質のいい造花やプリザーブドフラワーを仕入れて、私が自らアレンジしています。駅前なので生花のニーズがありますが、ホームページで”前日までにご注文下さい”と書いてあるので、ほとんどのお客様はそのように注文してくださいます。必要な分しか仕入れないため花束にボリュームが出て廃棄することがありません。その分、お客様のお花をボリュームアップすることができるのでとても好評です。

結婚式ブーケ保存加工専門店

花を置いてない花屋で経営は大丈夫?と思われると思いますが、グリーンルームは、結婚式ブーケ保存加工専門店として愛知県内で唯一のブーケ保存加工の持ち込みが出来る店です。東海3県のみならず、全国からお持ち込み頂いています。
結婚式のブーケや記念日の花を残したいニーズはとても多くありますが、遠方で送らないといけない場合が多くて、実際にご来店されたお客様の声を聞くと、「花を送ったことがないから送る間に痛まないか心配だった」とか「直接持ち込んで相談したかった」という声を聞きます。
商品単価は3万円~16万円まであり、顧客単価が高いので花屋以上の収益をあげることが出来ます。

グリーンルーム アトリエ由花

花の売れない時代に花屋が生き残るには

花は鮮度が命ですから、仕入れて3日以内に売れなければ廃棄になります。仕入れるなら必ず売る仕組み作り考えます。
葬儀場や結婚式場と提携して定期的に花が売れるサイクルがあればいいですが、”売れるだろう”と一般客をメインターゲットにするのはとても危ないです。
それでも花屋を開業したいなら、生花の割合を最低限にしたをり、ECサイトなどネット販売の割合を増やすことです。
フラワー雑貨やフラワー加工品、インテリア雑貨を一緒に扱うことでギフトショップとしても機能するようになります。
生花が品薄でも、プリザ―ブドフラワーを買ってもらったり、花を買うつもりがなくて、雑貨が欲しい方もいます。様々なニーズを取り込むことで、経営が安定します。
花が好きで花屋を始めたのに、生花が売れなくて廃棄する時の心苦しさはとても嫌でした。花は好きでも売れないということは心が折れてしまいます。
子供がいてシングルマザーの私には、早朝の仕入れや水揚げ作業からも解放されて、体力的にもとても楽になりました。
子育て真っ最中ですから、必要に迫られてこういうビジネスモデルが出来上がりましたが、変わった花屋として成功してとても楽しいです。

 

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