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講師資格を取るだけでは足りない。その先で輝くために
「花の資格を取ったら、すぐに教えられる」と考えている人は多いでしょう。
確かに、資格はスタート地点として大切。でも、それだけで講師業がうまく行くとは限りません。
私自身24年、さまざまな壁にぶつかりながら、「作る側(作家軸)」と「教える側(講師軸)」のバランスを身につけてきました。この経験から、これからレカンフラワー講師として、あるいは教室運営や起業を目指すあなたに伝えたい、大切なことをまとめます。
作家軸と講師軸、どちらがあなたの強みかを知る
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作家軸とは:作品そのものにこだわり、デザインや美しさ、独自性を追求する方向。コンテストでの受賞歴や売れるギフト作品などが目に見える成果になる。
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講師軸とは:人に教えること、生徒とのコミュニケーション、指導方法、教室運営を重視する方向。生徒が教室を楽しめて、継続できる環境を作ることに価値を感じる。
どちらか一方でも構いませんが、長く続けたいなら、両方の軸を意識することが重要です。自分がどちらに強く惹かれるかを最初に明確にしましょう。
「作家としての強み」があるけれど起業を成功させるには
あなたが作品制作に自信があるなら、それは大きな武器。
でも、教える立場になると、次の点に注意が必要です:
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言葉の選び方・場の空気を読む力
作品を作るときは“自分らしさ”が自由に発揮できるけれど、生徒さんは様々。性格もレベルも違うから、指導のときには“伝え方”“言葉遣い”“配慮”がものを言います。 -
アシスタントを使うときのリスク管理
教室が大きくなったり生徒数が増えたりすると、アシスタントを入れたくなります。でもアシスタントが生徒に不快感を与える言動をしたら、それがそのままあなたの教室の評判になることも。だからアシスタント選び・教育も重要。 -
不断の自己研鑽
資格取得後でも、新しいデザイン、トレンド、教え方、花材・保存加工など常にアップデートしていくこと。作家としてのセンス維持も含め、「創作活動」も教える活動も同じく大切。
講師軸を育てるための具体的ステップ
以下のステップを踏むことで、教える力・起業力を磨けると思います:
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コミュニケーション力を鍛える
話すのが苦手なら、まずは「どんな言い方をしたら生徒が安心するか」を意識してみて。悪かった経験も隠さず伝えることで親しみが増すし、「ここまでが普通」「ここからこうしたらいい」という指導例を準備しておくと安心感が出せる。 -
シャドーイングや模倣で言葉と態度を学ぶ
尊敬する講師の教え方、言い回し、生徒とのやりとりを観察し、真似してみる。間の取り方、指摘のニュアンス、褒め方など、「これは良い」と感じたスタイルを取り入れてみる。 -
教える内容を深める・補強する
たとえば、フラワーアレンジメント技法やデザイン理論を学び直す、色彩学や構図を学ぶ、生徒が抱える疑問や失敗パターンを予測しておくなど。 -
準備と反省を習慣化する
レッスン前にどのような展開にするかシュミレーションし、生徒ごとの課題を考えておく。レッスン後には何がよかったか、何を改善すべきかを振り返る時間を持つ。 -
教室運営・ブランディングも意識する
教室名・理念・どんな生徒を対象にするか・価格設定・口コミ対策など、「教える内容」以外のビジネス的要素を整えることも、起業する上で欠かせない。
失敗談と学び:私の講師としての成長ストーリー
ここで、私が経験したことをひとつ共有します(共感が湧きやすいと思うので)。
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講師になって数年目、私が助けを借りるためにアシスタントを採用したことがありました。その方は大きな作品も作れるスキルのある人でしたが、生徒さんへの言葉選びで「その服、部屋着みたいですね?」といった指摘をしてしまったことがあります。
花を学びに来る期待と幸福感を求めている生徒さんには、そのような指摘が予期せぬストレスになってしまいました。結果としてそのクラスの生徒のモチベーションが下がった経験があります。そんなこと言うか!?とおもうのですが、作品の出来だけで採用してはいけないと実感した事件でした。 -
また、はじめは「作品を作ること」ばかりに注力していました。教えることは“伝える力・説明力”が必要だから、自分の中で知識が曖昧なところは無理に発言せずに調べてから教えるようにするようになりました。準備しておくことで、生徒さんからの信頼が増しました。
資格後・起業を見据えた心構え
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継続は力なり:資格を取っただけで満足せず、作る・教える両方を続けることでスキルと信頼が積み重なる。
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生徒目線を忘れない:教わる人が何に困るか、どこで挫折しやすいかを考えてコンテンツや教え方を設計する。初心者の壁や「わからなくて恥ずかしい」感情をケアできる講師は評価されやすい。
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サービスとして考える:教室というのは“商品”を提供する場。価格・内容・雰囲気・フォローアップなど「顧客満足」「リピート」「口コミ」を意識すると良い。
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自分のブランドを築く:あなたの個性、スタイル、作品スタイル、教え方の特徴を発信する。SNS・ブログ・ギャラリーを通じて、「この先生ならでは」の魅力を見せる。
最後に
あなたの教える道が、あなた自身の作品になる
教えることは、ただ知識を伝えること以上です。それはあなた自身の作品であり、教室という“形”を通じて多くの人に影響を与える活動です。作家軸で磨いた感性、講師軸で培った人への理解と伝え方、これらを掛け合わせることで、あなたの教室はただの教室ではなく、“ファンが集まる場所”になります。
もし今あなたが「作家としてもっと作品を作りたい」「教えることで人を育てたい」「自分の教室を開きたい」のであれば、今日から少しずつ“講師軸を育てる”ステップを取り入れてみてください。あなたの物語は、あなたが教えるすべての人たちを通じて広がっていきます。
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